コロナ後遺症による障害で障害年金の請求ご希望のお客様と面談をさせて頂きました

今日、「コロナ後遺症」による障害で「障害年金」の請求ご希望の40代の女性のお客様と面談をさせて頂き、ご契約頂きました。
まことに、ありがとうございました。

当センターのホームページをご覧になってご相談を頂きましたお客様でした。

外出もままならず、面談はオンラインでさせて頂きました。

4年程前、新型コロナが感染拡大し始めた頃、ご親族の葬儀に参列しお手伝いをなさったそうですが、当時はまだマスクなどの感染防止対策も徹底されていないような状態だったそうです。

しばらくすると、咳や痰がでるようになりましたが、ご自分がまさか新型コロナに感染したとは思いもせず、全く気にしなかったそうです。
(結果的には、この時「新型コロナ」に感染されていたのでしょうが、軽症ですんだということだと思われます)

そうしている内に、倦怠感や体が硬く感じたり、息苦しさも出始め、頭が働かなくなり、脱毛で髪の毛も薄くなっていきました。
それでも頭が働かないことにより思考力が低下していたのでしょう、重大には受けとめず「歳のせいかな?」くらいに考えていたそうです。

数か月後、息苦さが増し、酸素缶を使うほどになり、ネットでパルスオキシメーターを購入し測定した結果、血中酸素濃度が93%~94%程度しかなく、そこで初めてご自分が「コロナ後遺症」ではと疑われたそうです。

その後、受診できる病院を探そうとされましたが、どこに問合せたら良いのか?どこで診て貰えるのか?も分からず、やっと探して電話しても次々断られるなどして、なかなか受診することができませんでした。
そんなことをしている内に、熱も出始め、特に頭や背骨の部分が腫れ、熱を持ち、体中が痛くなっっていくなどして、1日中寝ている状態になり、家事など何もできなくなりました。

何とか、ネットで調べたオンライン受診ができるクリニックを受診し、医師から「間違いなく「コロナ後遺症」ですね」と言われ、漢方薬を処方されるようになりました。
当初は薬が効き、多少起き上がることができるようになりましたが、薬代が非常に高額であり、その内以前ほど薬が効かなくなり、転院されました。

転院した病院で治療を続けられていますが、調子の良い時に多少活動できる程度で、それでも少し動くと熱が出たり、体を起こし体勢を保持することさえ大変で、体中が固まったような感覚で痛みがあったり、脳や脊髄の当たりが腫れて熱をもったり、ブレインフォグと言われる思考力の低下もあり、さらに多くの感覚過敏もあるなど、ほぼ1日中寝ていらっしゃるような状態でした。

このようなお話をお伺いし、我々も「コロナ後遺症」で「障害年金」の請求手続きを進めさせて頂くというお話をさせて頂きました。

それが、面談後すぐにお客様が現在の主治医に「コロナ後遺症」での「障害年金」請求の話をしたところ、思いがけず「「コロナ後遺症」と診断したことは一度もなく、「慢性疲労症候群」なら診断書を書ける」と言われ、お客様はずっとご自分では「コロナ後遺症」の治療をして頂いていると思ってられたので当然ですが、それを聞いた我々もびっくりしました。

その病院のホームページでは、「コロナ後遺症」の治療についても謳っているのですが、やはり「コロナ後遺症」の診断基準がいまだに明確でなく、診療報酬の面などでも問題があるのかも知れません。
確かに、ネットで「コロナ後遺症」を検索すると、「慢性疲労症候群と診断された」あるいは「慢性疲労症候群で障害年金を請求した」という投稿を目にしますが、今回の件で合点がいきました。

今回、お客様から「コロナ後遺症」での「障害年金」の請求のご相談を頂き、当センターも「コロナ後遺症」での「障害年金」の請求の経験がなく、周りの社労士からもそのような話を聞いたことがなく、ネットで調べてもほとんど見当たらず、正直日本年金機構でどのように審査されるのか未知な部分があり、お客様にもその話はさせて頂いていました。

しかし、思いもかけず、「慢性疲労症候群」と診断されていることが分かり、「慢性疲労症候群」による「障害年金」の請求も多くはありませんが、当センターも経験はありますし、日本年金機構からも「診断書」の記載例なども公表されており、その上主治医がそれでなくても診断が難しい「慢性疲労症候群」なら診断書を書けると言って下さっているので、結果的に「慢性疲労症候群」で請求することにしました。
「障害年金」自体が、傷病名の如何ではなく、その症状(障害)で審査されますので、傷病名が「コロナ後遺症」なのか?あるいは「慢性疲労症候群」なのか?は大きな問題ではなく、その結果としての症状(障害)をいかに訴えていくか?ということが重要であり、請求方法(手続き)は同じです。

医師に今日お聞きしたお客様の症状(状態)や日常生活のご不自由をお伝えすることにより、それらを正しく反映した「診断書」を作成頂けるようにサポートしていきたいと思います。
また、他に、「病歴・就労状況等申立書」や補足資料も使って、ご不自由が多く大変な状況であることを日本年金機構に理解頂けるようにしていきたいと思います。

これから、長期間に渡る「障害年金」のお手続きの間、お付き合いよろしくお願い申し上げます。