統合失調症で障害基礎年金2級を受給できたケース

ご相談者様男性(40代)・無職
傷病名統合失調症
決定した年金の種類と等級障害基礎年金2級
受給決定額年間約78万円

ご相談内容

普段から年金事務所へはよく行くのですが、自分の番までの待ち時間に、時折「障害年金」について相談員さんから説明を聞かれておられる方がいらっしゃり、ついつい商売柄聞き耳を立ててしまうのですが、毎度のことなのですが、「この難しい説明を聞いても理解出来ないだろうな」と思いながら聞いており、タイミングが合えば、「何か有ればご相談下さい」と名刺をお渡しするようにしていました。

そんなある日、いつもと同じように年金事務所へ行った時、相談員さんから「障害年金」の説明をされている高齢の男性がいらっしゃり、子供さんの「障害年金」についてでも相談されているのかなと思ったのですが、やはり障害年金の説明は難しく、「何かあればご相談下さい」とその時名詞をお渡しした方で、その後ご相談を頂きました。

お話をお伺いしますと、年金事務所にご相談に来られていたお父さまの息子さんの件だったのですが、18年以上前に「統合失調症」を発症されたということで、高齢のお父さまは「何をどうしたら良いか、全く分からない」とお困りでした。

当センターのサポート

手続きを始めたところ、現在までに3つの病院を受診されていたのですが、やはり病歴が長く「初診日」に当たる1つ目の病院のカルテは既に廃棄され、医事コンピュータの受診記録しか残っておらず、診断名についても「受診状況等証明書」には書いて貰えませんでした。

これだけでは、主訴である「統合失調症」の「初診日」として認められるかどうか不安がありましたので、「病歴・就労状況等申立書」で「初診日」当時から「統合失調症」特有の幻聴・幻覚などの陽性症状が出現していたことを申し立てると共に、「診断書」を書いて頂いた病院の医師にも、「診断書」内に「「初診日」当時の症状から、現在の「統合失調症」の「初診日」と考えられるかどうか」についてご意見を頂きました。


結果

事後重症での「障害年金」が認定され、障害基礎年金2級が支給決定されました。

支給金額年額約78万円

お母さまは既にお亡くなりになられており、高齢のお父さまがお一人で息子さんの面倒を見てられており、今後のことを大いに心配されていらっしゃいましたので、今回「障害年金」の受給が決定し一安心されていました。