統合失調症による精神の障害で障害基礎年金1級を受給できたケース

ご相談者様女性(50代)
傷病名統合失調症
決定した年金の種類と等級障害基礎年金1級
受給決定額年間約99万円

ご相談内容

以前「障害年金」の請求手続きのサポートをさせて頂きましたお客様を担当されていた相談支援センターの相談員さんにご紹介頂きました50代の女性のお客様でした。

ご本人は入院中ということで、お姉さまからお話をお伺いしました。
お姉さまからお話をお伺いしますと、妹さんは離婚後お一人で生活されていたのですが、お父様がお亡くなりになり、それが精神的にかなりショックだったのかもしれません、その後しばらくして、唯一の身内であるお姉さまとの付合いもかたくなに拒絶するようになり、疎遠になってしまいその間どうしていたか分からなかったそうです。

それが、ある日お姉さまのご自宅のポストに妹さんのキャッシュカードが入っており、ただ事でなないと思い、妹さんのご自宅に飛んで行ったところ、家の中は滅茶苦茶な状態になっており、妹さんはブツブツひとりごとを言っているような状態だったそうです。

お姉さまが妹さんを病院に連れて行こうとしても、ご本人には病識が全く無く、かたくなに拒まれ、結局病院へは行けなかったのですが、そんなある日、今度は路上で「死にたい、悪魔が・・・」などと言っているところを警察に保護され、何とか病院に連れて行き診てもらったところ、「統合失調症」と診断、入院することになりました。
その後も、入退院を繰り返しながら治療を続けて来ましたが、一向に良くならず、長期入院出来る病院へ転院されていらっしゃいました。

当センターのサポート

30年近く前に一度だけ、精神的に不安定になり精神科の病院を受診されたいらっしゃいましたが、この病院のカルテは既に廃棄されているということでした。

ただ、お話をお伺いする限り、統合失調症の症状とは明らかに違う症状でした。
そこで、現在の主治医に「この30年近く前の症状が現在の統合失調症との関係有無」について確認したところ、「関係ない」との見解を頂けましたので、その旨診断書にご記入頂けることになりました。

また、一方で約30年の間、厚生年金に加入しながらお仕事をされ結婚もされており、「社会的治癒」に該当していると思われましたので、「社会的治癒」も申し立てました。

結果

無事、「初診日」が認められ、障害基礎年金1級に認定されました。

支給金額年額約99万

残念ながら、短期での改善は難しいだろうということで、色々出費がかさむ中での受給決定でしたので、お姉さまにも大変喜んで頂けました。