今日、「広汎性発達障害および発達遅滞」による精神の障害で「障害年金」の請求ご希望の20代の女性のお客様と面談をさせて頂き、ご契約頂きました。
まことに、ありがとうございました。
面談はご自宅で、ご本人は人前で話をするのが難しいということで、お母さまからお話をお伺いしました。
小さい頃お母さまから離れず、公園に遊びに行っても他の子の輪に入ることはせず、ただお母さまの傍らにいてただ見ていたそうです。
幼稚園に入園後も、友達と一緒に遊んだり行動できず、いつも1人孤立し、先生や友達ともほとんど話をすることはありませんでした。
小学校に入学し、友達を作ろうとしましたが、コミュニケーションの問題があり、友達ができず、それを友達のせいにして家で友達の悪口を言うようになりました。
家あるいは外での挨拶もできませんでした。
習い事も色々しましたが、練習する意味が分からずどれも長続きしませんでした。
その内、テストで人の回答をみて書いたり、家族の物を持って行ったにも関わらず「知らない」と言ったり、買い物に行ってポケットに商品を入れて持って帰ったりするようなこがたびたび起こるようになり、ご両親から注意されても「何故いけないの?」というように物事の善悪が分からないようで、ご両親は頭を悩まれたそうです。
中学校、高校でも、やはり友達はできず、それを友達のせいにして、家で悪口を言ったり、家族に当たり散らすこともありました。
専門学校に進学されましたが、やはり友達はできず孤立し、精神的に不安定になり、手を頻繁に洗うようになり、心配したお母さまに連れられて病院を受診されましたが、医師に背を向け、全く話ができませんでした。
しかし、その後も友達はできず孤立した状態が続き、精神的にもさらに不安定になり学校に行けなくなってしまい家に引きこもるようになってしまいました。
補習を受け半年遅れで何とか卒業しました。
卒業後、家に引きこもる生活が続きました。
ある時、お母さまが掛かっていた病院の医師に娘さんのことを話すと、「発達障害だろう」と言われ、転医しました。
心理検査の結果、「広汎性発達障害」および「発達遅滞」と診断されました。
しかし、その後も改善はなく、就職は難しく、生活訓練事業所に通所することにしました。
何とか通所はできていますが、指導員や他の通所者とはコミュニケーションは取れず、間仕切りをして部屋の隅で1人で参加されていらっしゃいました。
実は、昨年お母さまが「障害年金」の請求をされましたが、不支給決定をされていらっしゃいました。
ということで、今回は不服申し立てである審査請求をするとともに、再請求をすることとしました。
審査請求では、前回の請求時に不支給決定された理由を検証し、その決定の間違った部分を正すとともに、間違った決定がなされた原因となった上手く伝えられなかったお客様の日常生活のご不自由を正しく理解頂けるように申立てたいと思います。
再請求では、医師にご相談させて頂きながら、前回の請求時に上手く伝えらえなかった部分を考慮し、今日お聞きしたお客様の日常生活のご不自由を正しく反映した「診断書」を作成頂けるようにサポートしていきたいと思います。
また、他に、「病歴・就労状況等申立書」や補足資料も使って、ご不自由が多く大変な状況であることを日本年金機構に理解頂けるようにしていきたいと思います。
これから、長期間に渡る「障害年金」のお手続きの間、お付き合いよろしくお願い申し上げます。