40代男性 自閉症スペクトラム障害(ASD)およびうつ病による精神の障害で障害厚生年金3級を受給できたケース

ご相談者様男性(40代)
傷病名自閉症スペクトラム障害(ASD)、うつ病
決定した年金の種類と等級障害厚生年金3級
受給決定額年額約61万円
遡及支給額 約304万円(5年2か月分)

ご相談内容

当センターのホームページをご覧になって、ご相談を頂きました。

話をお伺いしますと、小さい頃から病弱で、幼稚園から小学校までは半分ほど学校を休んでいたそうで、それが原因で周りからいじめられていました。
そのいじめに対して正論で言い返して喧嘩になるようなことも多く、友達もほとんどできなかったそうです。
気の合わない相手に「嫌いだ」など思ったことをズバズバ言ってしまい、さらに孤立していきました。

小学校では忘れ物が多く、家に持って帰る提出物などもほとんど忘れていました。
また、整理整頓が全くできなかったそうです。

中学校に入ると、部活に入りましたが、不真面目な部員がいると、ついつい注意してしまうなど、ここでも周りと上手くいかず孤立しました。

就職すると、物覚えが悪く、ミスも目立ち、スケジュール管理ができず期日までに仕事を終えられないことが頻繁でした。
一方で、マニュアル通りに仕事をしない同僚を注意したり、そのような指示をしてくる上司に反発してしまい、職場でも孤立し良好な人間関係を構築できませんでした。
そんなことが続き、ストレスが溜まり精神的に追い詰められ、最後会社に行けなくなり、退職してしまいました。

その後も、仕事を転々としますが、仕事が覚えられず、どこも試用期間で契約を解除されていました。
そんなことで、病院を受診されました。

その後、気分の落ち込みや何事に対しても無気力な状態が続くなどして、家に引きこもって、仕事も出来ない状態でいらっしゃいました。

当センターのサポート

医師に、お客様からお聞きした日常生活でのご不自由やお仕事での支障をお伝えすることにより、それらを正しく反映した「診断書」を作成頂けるようにサポートさせて頂きました。
また、他に「病歴・就労状況等申立書」や補足資料も使って、ご不自由が多く大変な状況であることを日本年金機構に理解頂けるようにサポートさせて頂きました。

当センターでは、ほとんどのお手続きにおいて、日本年金機構から提出を求められている書類以外に、時には写真などを使った補足資料等で通常の書類だけでは十分に説明できない「日常生活でのご不自由やお仕事での支障」をより具体的に説明し、日本年金機構に理解頂けるように工夫をしています。
手間のかかる作業ですが、確実に障害年金が認定されるように、労力を惜しまず、「出来ることは全てやる」ということを心掛けています。

結果

結果、無事遡及して「障害厚生年金3級」に認定されました。

支給金額遡及分(5年2か月分)約304万円
年額約61万円

お客様も大変喜んでいらっしゃいました。