ご相談内容
当センターのホームページをご覧になってご相談を頂きましたお客様でした。
お話をお伺いしますと、6年程前、仕事中に同僚と2人で重い物を持っている時に、同僚が手を放してしまい、落とさないようにと1人で支えようとした瞬間、腰に激痛が走り、足が痺れ、しゃがみこんでしまったそうです。
1時間ほど、立つことさえできず、同僚に抱えられ車に乗せてもらい、帰宅したそうです。
その日は痛み止めを大量に飲んで寝ましたが、次の日腰の痛みと痺れは増しており、起き上がることもできませんでした。
3,4日すると少し良くなったので、仕事に行こうとしましたが、途中で痛みと痺れがひどくなり、帰って来たそうです。
その後、病院を受診し、「椎間板ヘルニア」と診断され、自宅療養を指示され、休職しました。
リハビリをしながら療養を続けましたが、腰の痛みと足の痺れは多少引いてきましたが、到底仕事に復帰できるような状態でなく、3か月程して結局退職しました。
その後、重い物を持つなどの重労働をしないでいいと言ってくれた会社で働き始めましたが、最初は軽作業だけで、リハビリの日は休ませてもらったり、調子が悪いと早退させてもらうなど色々配慮してもらっていましたが、人手不足になり忙しくなるとそういう訳にもいかず、結局ここも辞めました。
その後、転職しましたが、ある日会社から車で帰っている時に、一時停止を無視した車に横から衝突され、車が横転するような大事故に合い、病院に救急搬送されました。
幸い、むち打ちと肩の打撲ですみましたが、当初むち打ちと肩の打撲の痛みがひどく腰の痛みまで気がいかなかったのかも知れませんが、首と肩の治療をしてだんだん良くなってくると、今度は腰の痛みがひどくなり、最後とうとう歩けないほどになってしまいました。
友人に専門の病院を紹介してもらい受診したところ、「脊柱管狭窄症」と診断され、手術をされました。
手術後、多少歩けるようにはなりましが、痛みや痺れは残り外出もままならない状態で、ほとんど家で過ごされており、天候,気圧によっては1日中寝ていることもあり、仕事には復帰できない状態でいらっしゃいました。
当センターのサポート
今回のような肢体の障害の場合、肢体の障害用の診断書を使うのですが、医師が診断書の作成に不慣れであったり、診断書の作成に必要な検査を理解していないようなケースが多く、当センターでは、大抵の場合、診断書の作成に当たり、お客様の診察時に同行させて頂き、医師に診断書のお願いとご説明をさせて頂いています。
今回も、お客様の診察時に同行させて頂き、医師とお話させて頂きましたが、明らかに不穏な雰囲気で、非常に心配でした。
「障害年金」を請求するということは、医師は一生懸命治療をしているにも関わらず障害が残ったことを意味しますので、医師の中には快く思わない医師もいるかも知れません。
結果、出来上がってきた診断書を確認したところ、案の定心配した通り、日常生活に全く問題がないような状態に書かれており、検査結果は2級相当でしたが、「検査日は調子が悪かった」というように、お客様が言ってもいないようなことが書かれてしまっていました。
このまま診断書を提出し審査をする日本年金機構がこの診断書を見ると、下記の点について疑義を持つのは明らかでした。
①検査結果と医師の所見に齟齬がある
②検査結果が普段の状態を現していない
そこで、相談員さんに事情をお話しさせて頂き、診断書がカルテに基づいて書かれているのであれば仕方ないが、カルテに書かれていないようなことが診断書に書かれているのであれば、カルテに基づいて修正頂くようにお願いしました。(決して、「障害年金」の審査時に有利になるように、診断書を修正してもらうということではありません。)
難しい交渉でしたが、何回も足を運んだ結果、何とかカルテに記録されていない部分は削除頂き、カルテ通りに診断書を修正頂けました。
「障害年金」の請求手続きを多くサポートさせて頂く中で、時には今回のような非常に難しい場面にぶち当たりますが、ホームページにも書かせて頂いていますが、当センターでは、「最後まであきらめません」を掲げサポートさせて頂いており、粘り強く、最後まであきらめず、ベストを尽くすようにしています。
結果
結果、無事、「障害厚生年金2級」に認定されました。
お客様も診断書の件で非常に心配されていらっしゃいましたので、無事、障害厚生年金2級が受給決定し、大変喜んでいらっしゃいました。
我々も安堵しました。