30代女性 注意欠陥多動性障害(ADHD)、広汎性発達障害(PDD)およびうつ病による精神の障害で障害基礎年金2級を受給できたケース

ご相談者様女性(30代)
傷病名注意欠陥多動性障害(ADHD)、広汎性発達障害(PDD)およびうつ病
決定した年金の種類と等級障害厚生年金2級
受給決定額年間約180万円

ご相談内容

大変お世話になっております病院の院長先生からご紹介頂きましたお客様でした。

お話をお伺いしますと、理由は分からなかったそうですが、小さい頃から周りから嫌われているように感じたそうです。
保育園でもボーっとしていて、一人でいることが多かったそうです。

小学校に入学すると、いじめられ始め、孤立しました。
この頃から、忘れ物も多く、何でも先延ばしにしてしまい、提出物を期限通りに提出できないようなことも頻繁でした。
運動も苦手でした。

中学校、高校でも、友達と上手く付き合えず、いじめられました。
整理整頓や片付けが全くできず、机やロッカーの中はぐちゃぐちゃで、友達が片づけてくれていました。
そんなことで、無くし物も多く、友達に「あれ知らない?」と聞いて回り、取ったと疑われたように思われ友達から余計嫌われました。
部活にも参加しましたが、集合時間などのスケジュール管理ができず、遅れたり早く着きすぎたりしました。

大学でも友達関係が上手くいきませんでした。
色々活動的に頑張りましたが、スケジュール管理ができず、予定を詰めすぎて、疲弊し寝込むこともありました。
約束や大事な行事を忘れたり、覚えていても気が付いたら時間が過ぎていたというようなこともありました。
ゼミでの活動時にTPOに合わせた服装ができず、先生から叱られたこともありました。

仕事を始めましたが、当たり前のことができなかったり、普通なら気を利かせるようなこともできず、上司から叱られ、パワハラを受けるなどして数ヶ月で辞めました。

その後も働きましたが、整理整頓ができず机の上は書類で溢れかえり、同僚とのコミュニケーションが取れず、顰蹙を買いました。
ここでもスケジュール管理ができず、出張をすっぽかしたり、ミスが増え、いっぱいいっぱいになっていき、希死念慮も出現し、自分でも「ダメだ」と思うようになりました。

心配した家族に勧められ病院を受診しました。
医師から仕事を辞めるように言われ、以降家に引きこもった生活をされていらっしゃいました。

当センターのサポート

お客様の状態にご家庭の環境も大きく影響していることが分かりましたので、その辺についてはお母さまに大変ご協力頂き、医師にも「診断書」作成時に考慮頂き、また「病歴・就労状況等申立書」や補足資料で日本年金機構に申立てするようにしました。

当センターでは、ほとんどのお手続きにおいて、日本年金機構から提出を求められている書類以外に、時には写真などを使った補足資料等で通常の書類だけでは十分に説明できない「日常生活でのご不自由やお仕事での支障」をより具体的に説明するようにしています。
手間のかかる作業ですが、確実に障害年金が認定されるように、労力を惜しまず、「出来ることは全てやる」ということを心掛けています。

結果

結果、「障害厚生年金2級」に認定されました。

受給決定額年額約180万円

無事、障害厚生年金2級が受給決定し、大変喜んでいらっしゃいました。