今日、「 コロナ後遺症」による障害で「障害年金」の請求をしたお客様から「障害基礎年金2級」の「年金証書」が届いたとのご連絡がありました。
大変喜んでおられました。
当センターのホームページをご覧になってご相談を頂きましたお客様でした。
最初お問い合わせを頂いた時、数か月前に他の社労士事務所に相談したところ、「介助無しで10分歩けるなら障害年金の申請は難しい」と言われたそうです。
唯一の希望であった「障害年金」が請求できないと言われ、非常にショックを受けられたそうです。
どこに、 「介助無しで10分歩けるなら障害年金の申請は難しい」 と書かれているのでしょうか?、このお話を聞いてびっくりしました。
おそらく、「コロナ後遺症」での「障害年金」の請求の経験がなく、そのような回答をしたのだろうと思いますが、「障害年金」の請求をあきらめる結果になりかねず、ひどい話です。
そんなことで、数か月後、再度インターネットで色々調べる中で、当センターのホームページをご覧になって、お問合せ頂いたということでした。
お話をお伺しますと、2年ほど前、微熱が続き、咳も出始め喉も痛くなったので、ご自宅で「コロナ」の抗原検査をされた結果陽性で、病院を受診されたそうです。
出された薬を服用し、再度ご自宅で「コロナ」の抗原検査をした結果陰性でした。
その後しばらく自宅待機をした後、仕事に行こうと駅まで歩いて行こうとしたところ、少し歩いただけで息切れがして、その後ひどい頭痛がし、結局仕事に行けませんでした。
翌日、再度病院を受診したところ、「コロナ後遺症」と診断されました。
その後、体のだるさ、倦怠感や不眠も現れました。
以降、常に倦怠感があり、少し動くと息切れや頭痛がするため、1日のほとんどを寝て過ごすようになりました。
尾てい骨が痛く、座ることもできませんした。
薬を色々変えながら治療を続けましたが、一時的に良くなったと感じる時はあっても、結局元の状態のままでした。
半年ほどすると、ブレインフォグと呼ばれる症状も現れ、ぼーっとあるいはぼんやりすることが多くなり、ちょっと前のことを忘れたり、話していても集中できなくなり、途中で何を話しているか分からなくなったり、返事に時間がかかったり、少し長い時間話したりすると、頭の中が整理できなくなり、非常に疲れるようになりました。
継続して、病院を受診し、薬を飲んでいますが、これといった改善はなく、結局「コロナ」感染以降仕事に復帰できず、家に引きこもり、1日のほとんどを横になって過ごしていらっしゃいました。
※ブレインフォグ:「脳の中に霧がかかったような」広義の認知障害の一種で,記憶障害,知的明晰さの欠如,集中力不足,精神的疲労,不安などを包含する.「頭がボーっとする」などの自覚症状が特徴的で,記憶障害,集中力低下などを伴うと,戸惑いや焦りだけでなく,日常生活や就学・就労,職場復帰などの妨げにもなり得る。
(出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き 別冊罹患後症状のマネジ メント・第3.0版)