20代男性 コロナ後遺症による障害で障害基礎年金2級を受給できたケース

ご相談者様男性(20代)
傷病名コロナ後遺症
決定した年金の種類と等級障害基礎年金2級
受給決定額年額約83万円

ご相談内容

当センターのホームページをご覧になってご相談を頂きましたお客様でした。

お話をお伺いしますと、3年ほど前、嗅覚障害や熱が出るなどしたため、病院を受診し検査の結果、「コロナ」と診断されたそうです。
2週間ほど療養し、元の生活に戻ることができましたが、嗅覚障害、倦怠感、身体のだるさは残りました。

それから2か月ほど経った頃、友人と話をしている時に「さっき、それ言ってたよね」というようなことを言われ出し、それまで記憶力には自信があったのに、今さっき人と話していた内容を忘れている自分にびっくりしたそうです。
それ以降、公共料金の支払いを忘れて催促が来るなど、今までなら忘れずにできたことができなくなってしまいました。

「脳に異常があるのでは?」と思い、病院でCT検査を受けましたが、「異常はない」と言われ、精神科の受診を勧められました。
次に精神科の病院を受診し、医師から「脳の機能が低下している」と言われ、TMS治療を勧められましたが、その時は高額であったこともあり受けませんでした。

しばらくは、整体院を転々としながら誤魔化していましたが、状態は変わらず、他の病院でTMS治療を受けましたが、何回か受けたところで、逆に頭に霧がかかったような状態になり、今まで以上に人の話が理解できなくなり、同時に何もする気が起こらなくなるなどし、中断しました。

再度、整体院に通うようになりましたが、症状は悪化する一方で、アルバイトでも人の話(指示)が理解できなかったり、ミスをするなどして、周りからも「大丈夫?」、「ボーっとしてるよ」などと言われ落ち込んだそうです。

その内、「自分は発達障害かも?」や「最後までTMS治療を受ければ良くなるかな?」と色々考えるようになり、再度病院を受診し、「発達障害」は否定され、TMS治療を受けることにしました。
この時、医師から「コロナ後遺症」やその症状の1つである「ブレインフォグ」の話を聞いて、自分でもインターネットで色々調べるなかで、初めて「自分はコロナ後遺症かも知れない」と思ったそうです。
しかし、結局TMS治療は効果が出ると言われた20回受けても全く効果がなく、中断しローンだけが残りました。

今は、コロナ後遺症の治療を行っている病院を探し、受診されています。
しかし、状態は変わらず、今も特にブレインフォグで常にボーっとしているような感覚で思考力・理解力・記憶力・集中力の低下により日常生活や就労の多くの場面に支障があり、苦しんでいらっしゃいました。

当センターのサポート

「コロナ後遺症」による障害での「障害年金」の請求手続きにおいては、「コロナ後遺症」を対象とした「障害認定基準」はありません。
診断書」に書かれる障害の原因となった症状もそのほとんどが自覚症状であり、客観的な症状、検査数値は殆んどありません。
従って、今回は、お客様から、発病以来の症状の変化、治療歴、その結果としての日常生活でのご不自由やお仕事での支障をいかに詳細お聞きするか、またいかにそれらお聞きした内容を忠実に「病歴・就労状況等申立書」や補足資料等に表現するかということを最重要視し、お客様がどれほど大変な思いをされているかを日本年金機構に正しく理解して頂けるように、サポートさせて頂きました。

当センターでは、ほとんどのお手続きにおいて、日本年金機構から提出を求められている書類以外に、時には写真などを使った補足資料等で通常の書類だけでは十分に説明できない「日常生活でのご不自由やお仕事での支障」をより具体的に説明し、日本年金機構に理解頂けるように工夫をしています。
手間のかかる作業ですが、確実に障害年金が認定されるように、労力を惜しまず、「出来ることは全てやる」ということを心掛けています。

結果

結果、無事「障害基礎年金2級」に認定されました。
認定事例もまだ少ない「コロナ後遺症」で「障害年金」が認定されたことは、「障害年金」の請求手続きのサポートをさせて頂く社労士として、これほど嬉しいことはありません。
本当に良かったです。

支給年金額年額約83万円

お客様も大変喜んでいらっしゃいました。

今回の結果は、「コロナ後遺症」による障害をお持ちの方々にとっても非常に心強いものとなったと思います。
これからも、実績を積み上げ、「コロナ後遺症」で苦しまれている方が障害年金を受給できるようにさらに頑張っていきたいと思います。


「障害年金」の請求手続きでは、今回のように受給事例が少なかったり、手続きを進める中で幾多の問題に突き当たりますが、当センターのモットーである「最後まであきらめません」を念頭に、労力を惜しまず、あらゆる可能性を模索しあらゆる手続き方法を使うことで問題を解決し、確実に「障害年金」が認定されるように常に最善を尽くします。