統合失調症による精神の障害で障害年金を請求した40代の女性のお客様から「年金証書」到着のご連絡をいただきました

今日、「 統合失調症」による精神の障害で「障害年金」の請求をしたお客様から「障害基礎年金2級」の「年金証書」が届いたとのご連絡がありました。
大変喜んでおられました。

当センターのホームページをご覧になって、ご相談を頂きました。

お話しをお伺いしますと、小学校中学年の頃から、実際は誰も呼んでいないのに自分の名前を呼ぶ声聞こえたり、大勢の人の話し声や音楽、ガラスが割れるような大きな音など、さまざまな音が聞こえるといった幻聴が聞こえるようになられたそうです。
原因の分からない強い不安感と緊張感も感じるようになり、心が休まることがありませんでした。
家や家具など、自分の周囲の物が全て「段ボールでできている」という感覚や、家族や友達を含む全ての人が他人であり、役者が演じているような感覚(現実感消失)も度々起こりました。
わずかな匂いでも非常に気になるようになりました。

中学生になると、ある時突然”殺される”という被害妄想が出現し、それまでのひょうきんで目立ちたがり屋の性格が一転目立たないように大人しくするようになりました。

その後も、幻聴等は続き、精神的に不安定な状態で、心身共に不調が続きました。
大学の時、不安と緊張に耐えられなくなり、初めて病院を受診されました。

就職しましたが、対人恐怖や不安が強く、幻聴も頻繁になっていきました。
その内、職場で席を離れる時に、デスクなどに飲食物を置いておくと「毒を入れられてしまう」という被害妄想も出始め、常に不安がつきまとうようになり、会社に行けなくなり退職しました。

その後、派遣やアルバイトをしましたが、幻聴や不安が強くなり、体調を崩し、どれも長続きせず、転職を繰り返しました。
精神的な不安定も大きくなり、感情の起伏が大きくなり、イライラが強くなったり、大声で叫んだり、ご家族とも上手くいかなくなってしまいました。

外での仕事を諦め、家でフリーランスとして仕事始めました。
最初は、一人でできる仕事だったので、以前に比べると精神的にも安定し体調も良い状態で仕事ができました。
しかし、数年前から、イライラ感が強くなり、仕事中も集中できず頭も回らなくなり仕事も以前のようにできなくなりました。
体調の不調も増悪し、特に午前中は倦怠感と眠気がひどく、部屋で寝ている日が増え、時間的にも仕事も思うようにできなくなってしまっていらっしゃいました。

実はこのお客様、15年ほど前、一度他の社労士に障害年金の請求手続きを依頼されたそうですが、初診の病院のカルテが廃棄されているなどで「初診日」の証明ができず、諦められたそうです。
今回、当センターにご相談頂く前にも、他の社労士事務所に相談されたそうですが、「初診日の特定が難しいので、もう少し自分で(初診日の裏付けが取れそうな)心当たりのある病院に問い合わせてみてはいかがでしょうか」と、簡単に確実に報酬を得ることができいと判断されたのでしょう、やんわりと断られたそうで、当センターにお問い合わせを頂きました。

当センターも、当然ボランティアではなく営利目的ですが、ホームページの「代表ごあいさつ」の中でもお話をさせて頂いていますが、「「お客様第一!」(すべてはお客様のために)」を掲げ、大したことはできませんが、「少しでも安心して暮らせる世の中(誰もが幸せに暮らせる世の中)になれば」という思いで活動させて頂いています。

お客様の話をお聞きして、本当に苦労されており、「このような方を我々社会保険労務士が助けなくてどうするのか?!」とつくづく感じました。

「初診日」の証明は難航を極めましたが、何度も初診の病院に足を運んだり、以降の病院からも参考資料になりそうな医証を入手し、初診日の証明のためにできることは全てしました。
「障害年金」の請求後も、日本年金機構から2度の返戻もありました。

結果、ご相談を頂いてから1年以上掛かりましたが、無事「障害年金」の受給が決定されました。
最後まで諦めずに、労力を惜しまず、粘り強く、「初診日」の証明をした結果だと思います。
本当に、良かったです。
「障害年金」の請求手続きをさせて頂く社労士冥利に尽きる思いです。

お客様も大変喜ばれており、下記のようなお喜びのメッセージを頂きました。
15年程前に初診証明が難しいと言われたことで障害年金は一生いただけないものとほぼ諦めていたため、今回このような結果になり喜びはもちろんなのですが、手が震えるほどビックリしております。